花外楼ホームページ

2014年8月29日金曜日

歴史作家 桐野作人先生

8月4日南西日本新聞「さつま人国誌」で私共で保存していた、小松帯刀の書簡が紹介されました。斉彬の娘の帰国に同行して旅の途中の在京中に、国許の1歳年上の兄 相良治郎に宛てたもので桐野先生が詳しく説明して下さっています。
歴史舞台に派手に登場するというのではないけれど、小松帯刀には魅かれていたので、何やら親しみを覚えました。
また、桐野先生の「さつま人国誌〈幕末・明治編〉」の本も楽しく拝見させていただきました。
                                  徳光正子



2014年8月22日金曜日

花外楼大坂城店 ご紹介

ホテルニューオータニ大阪3階に大坂城店をオープンして早や5か月が過ぎました。
北浜本店とは水路続きということもあって、ご縁に感じ、大阪人にとってもゆかりの大阪城との関わりを、大変うれしく思っております。
もともと、大阪城のあたりは荘園時代には、生玉の荘と呼ばれていて、生國魂神社も法円坂あたりにあったそうです。生玉の荘鴫森にある大阪の地に蓮如が建てた坊舎が大阪本願寺で、江戸時代には石山本願寺と呼ばれるようになったようです。その後、石山本願寺は織田信長に攻められ、焼失しました。その跡地に大阪城を築くため、豊臣秀吉が生國魂神社に頼んで現在の高津の地に移っていただいたのだそうです。そんな歴史にちなんで、店舗の個室は「生玉」「石山」そして、大阪城の別名「錦城」と名付けました。
又、メニューのネーミングには大阪城の「梅林」や「桜」から「梅小箱」「桜御膳」。
お客様から、桜の季節以外は名前が変わるのですかとご質問いただいたこともございましたが。
本店の前を流れる川は、中之島公園をはさんで向こうが「堂島川」手前が「土佐堀川」その川がひとつとなって「大川」となります。
又、大阪は夕陽の美しいところでもあります。大阪のイメージを問うと必ず「水・川」「夕陽」「大阪城」などの名前が出てきます。「陽が沈む」のは縁起が悪いとしりぞけられてきたところもございますが、むしろ日想観として尊く美しいものであります。
「夕映え」「黄昏」「大坂城」、川の名前とともにメニューのネーミングと致しました。
私たちは北浜店同様、大阪のシンボルのひとつ、凛として建つ大阪城を見渡すこの店を大切に愛し、育ててゆきたいと考えています。 

                                     徳光正子





2014年8月13日水曜日

近代遺跡調査報告書

昭和39年に、大阪市制70周年を記念して、当花外楼が『大阪会議開催の地』として、大阪市の史跡第1号に指定されたことはご承知の方々も多いことと存じます。
本店の玄関には記念の顕彰碑が建っておりました。工事期間中の現在は、大阪市教育委員会が預かって下さり、来年の新築の折には、戻していただける予定です。

この度、「文化庁文化財部記念物課」より近代遺跡調査報告書の冊子が送られて参りました。その冊子に花外楼が4ページにわたって紹介されています。工事期間中に掲載されたことは大いなる応援と励ましをいただいたようで大変ありがたく感謝しています。                                   徳光正子                        







 
 

2014年8月7日木曜日

閑さや岩にしみ入る蝉の声

先日、ある会合で著名な建築家、出江 寛先生にお目にかかった。
ご挨拶をするなり、「石とは何だと思いますか。」と質問された。
何と返答しようかと思っていたら、
「石とは静けさです。
-閑さや岩にしみ入る蝉の声-
岩とは石の事です。
静けさが最も失われている時代です。
静けさは人の心をいやすものです。
花外楼の建物は静けさがあればそれだけでいいのです。」とおっしゃった。

-黙ってあなたの言葉が聞こえるように-
学生時代に感動したマックス・ピカートの世界を、初めて言葉を交わす出江先生から再び聞くことのできた幸い。
そして、今のこの時機に与えられた「静けさ」という言葉との出会い。
暑い夏の日の一時の清涼感。


とても嬉しい1日となりました。

                                   徳光正子



2014年8月4日月曜日

親子体験食味学習会

8月4日(月)、花外楼大坂城店にて、一般社団法人国際観光日本レストラン協会の主催による、親子体験食味学習会を開催いたしました。当社社長が講師となり、「料理の盛り付け」について学習し、実習として、八寸の盛り付けをしました。手本を見せず、お母様やお父様に感謝をこめて、おいしく食べてもらいたいという気持ちで盛り付けましょうという事で、最初は少し戸惑っていましたが、みんなとても上手に盛り付けることが出来ました。参加した子供たちからは「盛り付けは難しかったけど楽しかった。」「料理を盛り付けていくのがとても面白かった」という感想をもらいました。
美味しい料理を食べて夏休みの楽しい1日となりました。