花外楼ホームページ

2020年11月14日土曜日

第56回おたのしみ会クレマチス

 本日第56回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、株式会社大阪料理会館事務局長の小西通夫様に「北新地 いま むかし」というテーマで講演をしていただきました。
プロジェクターを使い、天神祭や北新地の芸妓の話など、北新地で生まれ育ち、北新地で小さな小料理屋を営んでいた小西様だからこそのお話をしていただきました。
以外に資料が残っていない北新地の歴史やよもやま話など、生き字引の小西様のお話は楽しいひと時でした。


     
                        

2020年10月17日土曜日

第55回おたのしみ会クレマチス

本日第55回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、大阪商業大学准教授の明尾圭造様に「路傍の玉〜古物を愉しむ眼〜」というテーマでお話をしていただきました。
四季が織りなす風情の中で、作り上げられてきた日本の生活文化。日常的に使われてきた日用品の中には、様々な工夫があり、高い技術で作られたものもあります。骨董市はそんな品々が数々溢れる場所であり、自分の眼を信じて生活に取り入れる見立ての美学についてお話しいただきました。
明尾先生にはユニークな骨董の品々をお持ちいただき、展示していただきました。
また、当店が所蔵する、倉庫整理をした際にでてきた品々を、がらくた市として皆様にお楽しみいただきました。




2020年9月19日土曜日

第54回おたのしみ会クレマチス

 本日、第54回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、大阪芸術大学客員教授で考古学者・印学家の久米雅雄様に「日本のはんこの歴史と将来―大阪会議・はんこ編―というテーマで講演をしていただきました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、書類にはんこを押すためにだけ出社するなど在宅勤務の弊害として取り上げられることが増えました。
しかし、日本におけるはんこの歴史は、西暦57年の「漢委奴国王印」に始まり、飛鳥・奈良時代には「天皇御璽」を頂点とする日本独自の印章が登場、平安時代以降、「花押」に変容しますが、サインでは本人同一性の確証が難しいという理由で「花押の印章化」が進み、これが信長・秀吉などの戦国大名の印章へとつながっていきました。そして、江戸時代以降、武家だけでなく庶民層にも「印判」使用が普及し、明治6年「印鑑登録制度」が布告され今日に至ります。日本人の叡知と努力で根付いたはんこ文化はこれからも継承されていくべきで、デジタル化が進む世の中だからこそ署名と捺印はとても重要であるとおっしゃいました。
印章史という難しいテーマでしたが、印章もいくつかご持参いただき、非常にわかりやすくお話しいただきました。酷暑も一段落し、さわやかな天気のもと多くのお客様にご来店いただきました。




2020年8月8日土曜日

第53回おたのしみ会クレマチス

 本日、第53回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、大阪歴史博物館学芸員の中野朋子様を講師に迎え「知られざる近代大阪の名工たち」というテーマで講演をしていただきました。
 大阪は江戸時代にはすでに商都として大いに発展し、鴻池家・住友家・平瀬家などの大きな両替商が展開することで、茶の湯や能楽などが大いに発展していました。さらに明治時代になると、藤田家などの新興の財閥も本拠を構え、商業の都としてさらに発展しました。こうした家々の存在は、美術工芸的な需要を生み、それに応えようとする職人たちが競って制作活動をおこなうことで、名工と呼ぶにふさわしい優れた工芸家が育ち、ついには国内外の万国博覧会で日の目を見ることになりました。
 とても、興味深く面白い内容で、お客様からはもっとお話を聞きたかったとのお声を頂戴いたしました。
 また、当店所蔵の櫛や笄、かんざし等を展示させていただきました。

2020年7月18日土曜日

第52回おたのしみ会クレマチス

本日、第52回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の西村喜子様とテオルボ奏者の黒田智子様を講師に迎え、「ヨーロッパ古楽の旅〜ヴィオラ・ダ・ガンバとテオルボで〜」というテーマで講演をしていただきました。
16世紀から18世紀のヨーロッパでは、宮廷を中心に王侯貴族の人々による華やかな文化が花開いていました。ヴィオラ・ダ・ガンバとテオルボは、当時もてはやされた弦楽器です。
重厚で柔らかな音色に、心癒されるひと時となりました。お客様からも素敵な音楽を聴けて良かったとのお声を頂戴いたしました。






2020年6月27日土曜日

第51回おたのしみ会クレマチス (6/27)

本日、第51回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。花外楼女将 徳光正子が「再版『花のそと』より維新の秘話とういうテーマでお話をさせていただきました。
先週も開催をさせていただきましたが、本来は本日27日を予定しており、多くのお客様からのお申込みがあり、急遽2回講演をさせていただく事になりました。多くの方のご参加をいただき感謝しております。
『花のそと』をもとに花外楼の歴史や、創業190年にあたり花外楼への思いなどを語らせていただきました。
お客様から、昔を懐かしく思い出しましたなどのお声を頂戴いたしました。
お客様からサプライズの花束のプレゼントや、お客様から昔の北浜の様子などを聞かして頂き、感激いたしました。






2020年6月20日土曜日

第51回おたのしみ会クレマチス

本日、第51回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。花外楼女将 徳光正子が「再版『花のそと』より維新の秘話とういうテーマでお話をさせていただきました。
創業190年を記念に、3代目女将 徳光孝著『花の外』を再販致しました。
本来は、5月15日の出版を記念してその翌日に講演を行う予定にしていましたが、新型コロナウイルスまん延による緊急事態宣言が延長されたのを受け、中止といたしました。
その後、事態が少し良くなったことと、出版して間もないこの時期に開催するのが良いのではとういう思いで、6月開催の運びとなりました。
『花のそと』をもとに花外楼の歴史や、創業190年にあたり花外楼への思いなどを語らせていただきました。
講演終了後には、お客様からサプライズの花束のプレゼントや、中学時代の恩師からは温かいお言葉を頂戴し、感激いたしました。









2020年4月4日土曜日

第50回おたのしみ会クレマチス

本日、第50回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、京ことばで源氏物語の女房語りを通し、失われゆく美しい京ことば、やまとの心を後世に伝えるべく語りの会を日本ならず海外でも開催されている山下智子様を講師にお迎えしました。テーマは「京ことば源氏物語 女房語り」―第5帖『若紫』。昨年の秋にクレマチスで第7帖『紅葉賀』をご披露いただき、大変ご好評をいただきましたので、春編ということでお願いを致しました。
たおやかな美しい言葉の女房ことばで、ひととき平安の時代へと誘われました。
新型コロナウィルスの感染拡大で開催をしていいものか躊躇いたしましたが、山下様の美しい語りに心が癒されたとお喜びいただきました。






2020年3月21日土曜日

第49回おたのしみ会クレマチス

本日、第49回おたのしみ会クレマチスを開催致しました。今回は元NHK記者で家訓社訓・数寄者研究科の大塚融様を講師に迎え「京阪神の美の世界を彩った近代の数寄者たち」というテーマでお話をしていただきました。
近代の京阪神では船場を中心に素人ながら茶の湯・能楽・書画・文筆・美術蒐集に優れた旦那衆いわゆる数寄者輩出、お茶屋や自邸を舞台に美の世界を築いていました。一方で数寄者を育てたお茶屋の女将やお出入りの職人も美の世界を支えていました。
神戸の大富豪で、大正から昭和10年代にかけて活躍した南蛮美術の大収集家であった池長孟氏の「十誠」の掛け軸や、たくさんの資料をお持ちいただき、池長孟氏、加賀正太郎氏、谷口豊三郎氏などをご紹介いただきました。
コロナ騒ぎで自粛ムードが広まる中、皆様に来ていただけるのか心配致しましたが、たくさんのお客様にお集まりいただきました。





2020年2月15日土曜日

第48回おたのしみ会クレマチス

本日、第48回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、作家でジャーナリストの守部喜雅様に「明智光秀と細川ガラシャの真実」というテーマでお話をしていただきました。
従来の歴史資料で光秀は”信長に謀反した稀に見る悪臣”とされていますが、果たして事実はどうであったのか。なぜ、光秀は「本能寺の変」で信長を討ったのか。
多くの謎に包まれた光秀の真実に、宣教師ロイス・フロイスの遺した資料を基にお話をしていただきました。また、光秀の三女である細川ガラシャのキリシタンの回心の物語は、ヨーロッパではオペラにもなり、日本人女性で一番関心を持たれているという事でした。
先生のお話は、非常に分かり易く大変興味深かったので、是非続編をというお声をいただきました。
大河ドラマの影響もあるのか、たくさんのお客様にお集まりいただき、守部先生の著書も飛ぶように売れました。






2020年2月14日金曜日

ひな人形

ロビーにて雛人形をお飾りいたしました。
あわせて、先代たちが折々に買い求めた、お人形やお飾りも展示いたしました。