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2014年8月22日金曜日

花外楼大坂城店 ご紹介

ホテルニューオータニ大阪3階に大坂城店をオープンして早や5か月が過ぎました。
北浜本店とは水路続きということもあって、ご縁に感じ、大阪人にとってもゆかりの大阪城との関わりを、大変うれしく思っております。
もともと、大阪城のあたりは荘園時代には、生玉の荘と呼ばれていて、生國魂神社も法円坂あたりにあったそうです。生玉の荘鴫森にある大阪の地に蓮如が建てた坊舎が大阪本願寺で、江戸時代には石山本願寺と呼ばれるようになったようです。その後、石山本願寺は織田信長に攻められ、焼失しました。その跡地に大阪城を築くため、豊臣秀吉が生國魂神社に頼んで現在の高津の地に移っていただいたのだそうです。そんな歴史にちなんで、店舗の個室は「生玉」「石山」そして、大阪城の別名「錦城」と名付けました。
又、メニューのネーミングには大阪城の「梅林」や「桜」から「梅小箱」「桜御膳」。
お客様から、桜の季節以外は名前が変わるのですかとご質問いただいたこともございましたが。
本店の前を流れる川は、中之島公園をはさんで向こうが「堂島川」手前が「土佐堀川」その川がひとつとなって「大川」となります。
又、大阪は夕陽の美しいところでもあります。大阪のイメージを問うと必ず「水・川」「夕陽」「大阪城」などの名前が出てきます。「陽が沈む」のは縁起が悪いとしりぞけられてきたところもございますが、むしろ日想観として尊く美しいものであります。
「夕映え」「黄昏」「大坂城」、川の名前とともにメニューのネーミングと致しました。
私たちは北浜店同様、大阪のシンボルのひとつ、凛として建つ大阪城を見渡すこの店を大切に愛し、育ててゆきたいと考えています。 

                                     徳光正子