花外楼北浜本店にお迎え人形を展示しました。平安時代の中頃、951年に始まった天神祭が、現在のように盛大になるのは、17世紀末の元禄文化が華やかな時代でした。そのころ、神様を奉載した「船渡御」をお迎えするための「お迎え船」に、豪華絢爛の風流人形が飾られるようになったのです。この人形を「お迎え人形」といいます。
花外楼では、毎年、大阪天満宮より「お迎え人形」をお借りし、展示させていただいております。
今年の人形は、安倍保名(あべのやすな)。浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑」の登場人物。この物語は、安倍保名が狐の化身・葛の葉姫と結ばれ生まれた子が安倍晴明であるという伝説をもとに描かれています。
御迎え人形の安倍保名は、恋人「榊の前」を亡くし、狂いさまよう様子をもとに造られています。
2023年6月27日火曜日
天神祭 御迎え人形
2023年6月17日土曜日
第79回おたのしみ会クレマチス
本日、第79回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、本願寺 津村別院の井川信順様に「商都大坂と共に~北御堂からのメッセージ」というテーマで講演をしていただきました。
本願寺津村別院は、本願寺第8代宗蓮如主蓮如上人によって、明応5年(1496)年に現在の大阪城のあたりに坊舎が建立されました。これが後の大坂本願寺となり、坊舎を中心に寺内町が築かれ、大阪の町が形成されました。しかし、戦国動乱の世、織田信長との11年に及ぶ石山合戦で負け、場所を追われ現在の地に移転しました。津村別院は、真宗大谷派の難波別院(南御堂)に対して北御堂とよばれ、篤信な商人たちが北御堂の近くに集まり、船場の町を形成し、商都大阪の礎を築いていきました。
北御堂が、発祥から現在まで信仰だけにとどまらず、大阪の文化や経済、社会に深く関わってきた足跡をお話しくださいました。
お客様のお土産に、北御堂のキャラクターを描いたかわいいパッケージのパイン飴をお持ちくださいました。
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