本日、第76回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、大阪商業大学教授の明尾圭造様に『浪速の町絵師 菅楯彦と料亭』というテーマでお話をしていただきました。
近代大阪画壇を代表する菅楯彦は、浪速の風情をこよなく愛し、町絵師として市井に暮らしながら独自のスタイルを確立しました。はんなりとして情味のある作品は、多くの市民に受け入れられてきましたが、大作が少ないこともありこれまで展覧会が開催されることはありませんでした。現在、大阪中之島美術館で開催されている「大阪の日本画」に初公開も含めた菅楯彦の大作が出品されています。同展の魅力や、菅楯彦について、また、日本画家と料亭の関係についてお話をしていただきました。また、市田朝芳庵様が掛け軸をお持ち下さり、床の間に飾らせて頂きました。