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2024年3月9日土曜日

第88回おたのしみ会クレマチス

 本日、第88回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、大阪商業大学公共学部教授の明尾圭造様に『西山派の魅力~大阪画壇の粋』というテーマで講演をしていただきました。
近年、京都の四条派に対して、大阪にも西山派あるいは船場派なる画壇の存在が内外で脚光を浴びています。100年以上も前から作品収集を続けている大英博物館では多くの大阪画壇を確認することができます。しかしながら、ご当地大阪では、近年ようやく大規模博覧会が開催されるようになりましたが、それまでは注目されることが無く忘れ去られたものとなっていました。
幕末明治から戦後にかけて全国に知られた西山芳園と完瑛を中心に、西山派の魅力、大阪画壇の粋について、どうして世間から忘れ去られてしまったのかなど、お話をしていただきました。明尾先生には、西山芳園と完瑛の掛け軸と資料をご持参いただき、市田朝芳庵様から西山完瑛の三社図(伊勢神宮・春日大社・石清水八幡とそれぞれの神の遣い、鶏・鹿・鳩が描かれています)をご持参いただき、お客様にご覧いただきました。食事の後には、三社図を蓬莱山の掛け軸に掛け替えてご説明をしていただきました。皆様、明尾先生のお話に熱心に耳を傾け、まだまだ聞き足りないようでした。