花外楼北浜本店に御迎人形を展示しました。平安時代の中頃、951年に始まった天神祭が、現在のように盛大になるのは、17世紀末の元禄文化が華やかな時代でした。そのころ、神様を奉載した「船渡御」をお迎えするための「お迎え船」に、豪華絢爛の風流人形が飾られるようになったのです。この人形を「御迎人形」といいます。
花外楼では、毎年、大阪天満宮より「御迎人形」をお借りし、展示させていただいております。今年の人形は、「真田幸村」(佐々木高綱)。佐々木高綱は鎌倉初期の武将。源頼朝を援けて、各地に転戦。長門・備前の守護となる。江戸時代には、大阪の陣の脚色が禁止されていたので、歌舞伎などでは「真田幸村」は、佐々木高綱の名で登場し、今もこの御迎人形は、真田幸村と呼ばれています。