本日、第41回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、神戸大学大学院国際文化学研究科教授の坂本千代様を講師にお迎えし「ジャンヌ・ダルクとそのイメージ〜救国少女の死後の運命」というテーマで講演をしていただきました。
今から600年ほど前、英仏100年戦争のさなかのフランスの片田舎に生まれた一人の少女、ジャンヌ・ダルク。陥落寸前のオルレアンの町をイギリス軍から解放、フランスの歴史を変える働きをしたあと、火刑台の上で短い一生を終えました。その後、長きにわたり歴史に埋もれていたその少女は、19世紀に再び注目されるようになり、彼女の生涯の真実が探求されるとともに多くの伝説も生まれることになりました。
いっぽう、明治維新のころ日本人に最初に紹介されたフランス女性はジャンヌ・ダルクでした。「忠君愛国の鑑」としての彼女の最初のイメージは、その後時代とともに変化していきます。
ジャャンヌ・ダルクという一人の少女のイメージが、彼女の死後、祖国フランスと日本でどのように変わっていったかを、文学作品や漫画、タカラヅカ歌劇の映像などをご紹介頂きながらお話をしていただきました。
今回は坂本先生がゾンタクラブの会員ということもあり、ゾンタクラブのメンバーの方々にも数名ご参加いただき、楽しいひと時となりました。