本日、第53回おたのしみ会クレマチスを開催いたしました。今回は、大阪歴史博物館学芸員の中野朋子様を講師に迎え「知られざる近代大阪の名工たち」というテーマで講演をしていただきました。
大阪は江戸時代にはすでに商都として大いに発展し、鴻池家・住友家・平瀬家などの大きな両替商が展開することで、茶の湯や能楽などが大いに発展していました。さらに明治時代になると、藤田家などの新興の財閥も本拠を構え、商業の都としてさらに発展しました。こうした家々の存在は、美術工芸的な需要を生み、それに応えようとする職人たちが競って制作活動をおこなうことで、名工と呼ぶにふさわしい優れた工芸家が育ち、ついには国内外の万国博覧会で日の目を見ることになりました。
とても、興味深く面白い内容で、お客様からはもっとお話を聞きたかったとのお声を頂戴いたしました。
また、当店所蔵の櫛や笄、かんざし等を展示させていただきました。